Activities - 過去のイベント - ASIAN WEEKS 2004 - アジア全域学生会議

アジア全域学生会議 All Asia Students' Conference

『実施概要』

場所
NYC
参加者
一般公募による日本人学生18人・留学生6人、
招聘青年11人、ASIA*n運営委員

『目的』

この事業はアジア全域の学生が相互理解を深め、ネットワークを築いていくために企画されました。 今回は、ASIAN WEEKS 2004のメインテーマ「What's ASIA!?」(アジアとは何か?)に基づいて、主に次の三点を達成目標として設定し、 活動しました。

  1. アジア全域の学生の手で、「アジア」という概念に関する知識を深めること
  2. 「アジアン・アイデンティティ」と呼べる共通のアイデンティティを見出すこと
  3. 今後のアジアのあり方について、アジア全域の学生で模索すること

『期間中の様子』

期間中参加者は開発、教育、宗教、家族分科会のいずれかに参加し、主な活動は分科会ごとに分かれて行いました。また、 「アジアン・アイデンティティー」について考察する共通分科会を参加者が全員参加する「レクリエーション」という形で行いました。 どの分科会も事前勉強会を開き、会議の前提や知識共有を行いました。以下それぞれの分科会の概要です。

☆開発分科会

開発分科会では、事前勉強会で世界銀行より講師をお招きし開発について学び、会議中は@貧困を削減するために、A持続可能かつ、 B開発当事国のオーナーシップが発揮される形で実行される開発を提案し、C国際機関がどうパートナーシップをとれるか考えをまとめました。 イラン・バングラディッシュの2つのチームに別れ、それぞれに課題を選択(イランはキャパシティービルディング、バングラディッシュは汚職)、 議論を行い最終的な提案を発表しました。

☆教育分科会

日本・キルギス・バングラディッシュの教育課題を考察し、改善策の具体的提案である「アクションプラン」の立案を行いました。 問題意識の提起のために「JICAシニアボランティアの経験を生かす会」の方々をお招きしました。会議中には招聘青年よりそれぞれの国の 教育問題を発表する時間や各グループごとのフィールドワークの時間を設けました。また立案発表の際は日本公文教育研究会の方と 御茶ノ水女子大助教授を招きそれぞれの立案に対する評価を受けました。

☆宗教分科会

宗教分科会では宗教を知ることに重点を置き、アフガニスタン、フィリピンでの宗教事情について将兵青年より発表してもらったほか、 講師の方をお招きし日本人の宗教観についての講演を行いました。また、フィールドワークでは全員でモスクや教会、 神社に行きその雰囲気などを肌で感じました。それらをふまえ宗教の共生は可能なのか、宗教が共生しているとはどういうことなのか、 私たちにできることは何なのかということについて話し合い相互理解を深めるためにできることについて案を作成発表しました。

☆家族分科会

家族分科会は、国際結婚に伴って起きるさまざまな摩擦について、具体的事例を取り上げながら考察する中で、異文化共生の可能性を探ることを 目標としました。会議中は「国際結婚と法律」、「国際結婚と経済格差」、「国際結婚と文化摩擦」の三つのテーマをとりあげ、 ケーススタディやディスカッション、クイズ、参加者によるプレゼンテーションを行う一方、国際結婚夫婦、研究者、国際結婚支援団体等による 講演などの時間をとり、さまざまな方法によって総合的に国際結婚家族について考えました。 また、報告会では「国際結婚、ひいては異文化共生のために必要なこと」について発表しました。

☆共通分科会

アジアという地域をどう捉え、どう考えるのか知識の共有から始め、アジアの定義やアジア共通の特徴、アジア地域各国の紛争と解決策について ディスカッションを行いました。アジアの定義はエジプトなどが議論になりましたが、地理的な領域に「アジア」は固定されているという意見が多くでました。 また、今回は、総じて招聘青年の国では少数者差別がそれほど大きな問題とはなっていないと報告されました。

こうした状況が達成されている要因として、言葉の違いを補いうるほどの多様な言語の混在といった要因の他に、多民族や多宗教が国内に混在するがゆえに、 他民族、他宗教への免疫があることが、差別を生まないことや寛容さの要因として指摘されました。また、民族間、宗教間の対立を生まないためには 他グループに対して寛容になり、受け入れることが大切だという意見が大多数をしめました。

『総括』

会議が始まった頃は招聘青年や日本人参加者の間に戸惑いが見られましたが、各分科会の工夫などにより、 打ち解けて議論や雑談ができるようになりました。様々な国の人がいたため、文化の違いなども学べる良い機会であったと思います。 しかし、文化や言語の違いによるトラブル、スケジュールの遅れなどは反省するべき点でした。